先日は、足裏プリントや刺繍をひとつひとつ行う、本社の「制作工房」をご紹介しました。
今回ご紹介するのは「開発工房」
こちらは、プティルウの要である、テディベア本体の開発や、商品企画を行う場所です。
「テディベア」と一口にいってもさまざまなベアがいます。
お座りタイプの子、立って飾ることのできる子、手にマグネットが入っている子、
ご長寿のお祝い用、ブライダル用、お誕生日向け、お悔やみ向けなどなど…
ギフトだけでなく、もちろん、自分で楽しむマイベアなども。
それぞれのシーンにあった、かわいい表情やしぐさ、毛並み、目の付け方、綿の詰め方まで
小さなこだわりを思い切り詰め込んでひとつのベアを作り上げるのが、この開発工房です。
現在、ほぼ全てのテディベアを型紙から開発しているのが、創業会長である長田です。
(以前「Petit Loup(プティルウ)社名の由来と、社長の思い」という記事を公開しております。こちらもぜひご覧ください)
今回は、ひとつのベアを開発する一連の流れを覗き見してきました!
開発の想いなど、いろんな話をしながら聞いてきましたので、少しご紹介いたします。
プティルウのテディベア、こんな風に開発されています
まずは、頭の中にある大体のフォルムを型紙に起こします。
どうやって思い描いたベアを型紙に展開しているのか、この辺りのことは会長にしかわかりません。笑
半世紀以上テディベア作りに携わっている会長ですが、今現在も新しいチャレンジが好きで、どうやってそんなことを思いついたのか?と社員みんながびっくりすることもしばしば。
今回開発中のテディベアも、初めての試みという一部分があり(ちょっぴり企業秘密です!笑)、ミリ単位で試行錯誤中でした。
次に、型紙に合わせて、毛の流れの方向を考えながら生地を裁断します。
生地の色、毛足の長さなども用途に合わせて選びます。
次に縫製。
型紙の段階で、工場でも縫いやすく、仕上がりが揃いやすいように細かく調整しているそうです。
会長は「縫うのが苦手なんだよ!恥ずかしいな」と言っていましたが、もちろんそんなことはなく、細かいところまで丁寧に縫われていました^^
次に綿詰め。
プティルウでは、試作はもちろん、工場でも機械を使わず、手詰めにこだわっています。
ひとつひとつ、手足や胴体の固さや動かしやすさを見ながら、手詰めで調整しています。
昔ながらの方法ですが、1体1体、少しずつ体つきやお顔に個性が出るのも、味があり、良いところかなと思います。
最後に目をつけ、綿の入れ口をかがって仕上げます。
目のパーツや位置はもちろん、糸をどこから引くかによっても表情がガラッと変わるそうで、ベアによって変えているそうです。
この一連の流れを、型紙を少し修正するたびに繰り返し繰り返し行います。
ですので、開発工房には、型紙が違う世界に1体の試作品がたくさん!笑
そして工場に型紙が届けられ、開発工房と同じように、手縫い、手詰めで丁寧に仕上げられます。
制作されてプティルウに戻ってきたベアたちは、丁寧に検品され、お顔を整えて、皆様のもとにお届けしています。
ぜひ、制作工房での作業風景も併せてご覧くださいませ^^
プティルウのベアたちがお手元に届いた際には「こんなふうに作られたベアなんだな」と楽しく思い返していただけると嬉しいです!